FIREを目指す際、多くの人が最初にぶつかる壁が、
- いくら資産が必要なのか
- どのくらいの期間で
- どんなペースで資産形成すればいいのか
という疑問ではないでしょうか。
本ブログではこれまでに、
- 自身の投資方針
- FIREの考え方
- FIREに必要な資産額
- NISA制度の活用方法
について整理してきました。
本記事ではそれらを踏まえ、「実際にFIRE達成までどのように資産を積み上げていくのか」という点に焦点を当てて、30代サラリーマンである私自身の前提条件をもとに、現実的なFIREの資産形成プランを整理していきます。
FIREのプランを立てる前に考えるべきこと
FIREを目指すうえで、いきなり「利回り」や「毎月いくら投資するか」を考えがちですが、その前に押さえておきたいポイントがあります。
なぜ資産形成プランが必要なのか
FIREは「いつか自由になれたらいいな」という漠然とした目標のままでは達成できません。
- 達成したい時期
- 目標資産額
- 投資ペース
これらをある程度具体化することで、はじめて「今やるべきこと」が見えてきます。
逆に、プランがないまま投資を続けると、
- 途中で方針がブレる
- 相場が下落したときに不安になる
- 投資額を減らしてしまう(ライフステージの変化による金額変更はアリ)
といった事態に陥りやすくなります。
資産形成プランは、将来の自分を守るための設計図と考えると分かりやすいでしょう。
完璧なプランを作る必要はない
ここでひとつ強調しておきたいのは、最初から完璧なプランを作る必要はないということです。
- 将来の相場(市場環境)は分からない
- ライフステージ(収入や家族構成)が変わる可能性もある
- 制度(税制・NISAなど)も変わる
だからこそ、本記事で整理するFIREプランは、
- 現時点の前提条件をもとに
- 大きくブレない方向性を示す
「ベースプラン」として位置づけています。
状況が変われば、プランを見直せばいいだけです。
FIRE達成のゴールを再確認する
資産形成プランを考えるうえで、まず明確にしておきたいのがゴール設定です。
ゴールが曖昧なままでは、今の投資ペースやリスク水準が適切か判断できません。
目標とするFIRE資産額
私自身が目標としているFIRE資産額は、個人資産:6,000万円程度です。
この数字は、FIRE後の生活費と資産の取り崩しを想定した上で設定しています。
「FIREにはいくらの資産が必要なのか?」という点については、以下の記事で詳しく整理しています。
【FIREに必要な資産額はいくら?30代サラリーマンが現実的に考えてみた】
FIRE後に想定している生活イメージ
FIRE後の生活については、
- 贅沢な暮らしをする
- 労働収入を完全にゼロにする
といった極端な想定はしていません。
あくまで、
- 生活費を資産からカバーできる状態
- 働き方を自分で選べる状態
を目指しています。
この前提があるからこそ、必要資産額も現実的なラインに設定できると考えています。
FIRE達成までの期間と前提条件
次に、「いつ頃までにFIREを達成したいのか」という時間軸を整理します。
投資開始時期とFIRE達成の目標年齢
私が本格的に投資を始めたのは2022年です。
FIRE達成の目標は、30代〜45歳頃を目標にしています。
このことから、本プランにおける投資期間は、
- 12〜18年
- メイン想定:15年
という前提で考えています。
あえて「早すぎるFIRE」を目指さない理由
FIREという言葉には、「一刻も早く会社を辞めたい」というイメージもあると思います。
しかし、私自身は、
- 相場の不確実性
- ライフステージの変化への対応
- メンタル面の安定
を考慮し、投資期間にある程度の余裕を持ったFIREを目標にしています。
この余裕が、結果的に投資を継続する力につながると考えています。
毎月の投資額と資産形成ペース
ここからは、より具体的な数字の話に入ります。
現在の毎月投資額
現在の投資額は、毎月約18万円を目安にしています。
内訳は以下のとおりです。
- 投資信託(インデックスファンド):約15万円
- 個別米国株(連続増配株):約3万円
毎月18万円という金額は、一般的なサラリーマンにとって高く感じられる水準です。
私自身も、毎月の収入だけでこの金額を投資しているわけではありません。
実際には、これまでに貯めてきた現金資産の一部を投資信託へ資産移動している割合が50%程度あります。
そのため、この投資額は「毎月必ずこの金額を新規に投資し続けなければならない」という意味ではありません。
また、現在設定している毎月15万円の積立額については、新NISAの非課税投資枠(生涯投資枠1,800万円)を埋めるまでを、ひとつの区切りとして考えています。
非課税枠を優先的に使い切ることを目的としており、その後の投資ペースについては、ライフステージや家計状況を見ながら柔軟に調整する予定です。
積立投資を最優先する理由
FIREを目指すうえで最も重要なのは、市場に居続けることだと考えています。
- 相場を予測しない
- タイミングを狙わない
- 淡々と積み立てる
このスタンスを維持するためにも、毎月の投資額は生活に支障のない水準で設定しています。
想定利回りとシミュレーションの考え方
FIREのプランを語る上で、避けて通れないのが「利回り」の話です。
本プランでの想定利回り
本記事では、「想定利回り:年6%」を基準に考えています。
投資対象はS&P500に連動するインデックスファンドを中心としたポートフォリオです。
なお、運用前提としているインデックス投資の考え方や、S&P500を選んだ理由は、インデックス投資の解説記事【インデックス投資はFIREに最適?S&P500と全世界株(オルカン)の違いと私の選択】で詳しくまとめています。
ただし、将来のリターンは保証されるものではありません。
そのため、
- 下振れケース:年5%
- 上振れケース:年7%
というケースも併せて想定しています。
※ここでの利回りは「資産形成期の運用利回り」であり、FIRE後の4%ルール(取り崩し率)とは異なります。
シミュレーションは「目安」として使う
ここでは、毎月15万円積み立てた場合の資産推移を、想定利回りごとにシミュレーションしてみます。
あくまで目安ですが、FIRE達成までの距離感を把握する参考になります。
FIRE達成シミュレーション(毎月15万円積立)
| 投資期間 | 想定利回り5% | 想定利回り6% | 想定利回り7% |
| 10年 | 約2,300万円 | 約2,400万円 | 約2,600万円 |
| 12年 | 約2,900万円 | 約3,100万円 | 約3,300万円 |
| 15年 | 約4,000万円 | 約4,300万円 | 約4,700万円 |
| 18年 | 約5,200万円 | 約5,700万円 | 約6,300万円 |
シミュレーション結果は、将来を予測するものではなく、投資ペースを確認するための目安です。
重要なのは、
- 今の投資ペースで
- どの方向に向かっているのか
を確認することです。
この考え方は、後述する「月次資産公開」にもつながります。
NISA制度を活用したFIREプラン
FIREプランを実行するうえで、
NISA制度の活用は欠かせません。
新NISAの位置づけ
新NISAでは、
- 積立投資枠
- 成長投資枠
を使い分ける必要は必ずしもありません。
私自身は、どちらの枠も活用していますが、同じ銘柄に投資しています。
理由は以下の3点です。
- 投資判断を極力減らす
- シンプルなポートフォリオを維持する
- 長期・積立・分散という方針を崩さない
ためです。
枠の違いにとらわれず、単純に非課税投資枠として捉えることで、長期の資産形成と相性の良い制度として活用しています。
NISAの投資枠は、「必ず使い分けなければならない」ものではありません。
制度を理解し、長期で継続できる形を選ぶことが、FIREを目指す上で重要だと考えています。
制度の詳細については、以下の記事で解説しています。
【NISAとは?新NISAの仕組み・メリット・使い方を30代サラリーマン向けに解説】
プランが崩れたときの考え方
FIREプランは想定通りに進まないことが前提です。
相場が下落したとき
相場下落時に意識するのは、
- 投資を続けられる家計か
- プラン自体が破綻していないか
という点です。
短期的な含み損は、長期投資では避けられません。
むしろ、この時期にも淡々と積立を継続することで、相場が回復した際のリターンに繋がります。
プランを見直す基準
私自身は、
- ライフステージが変化した
- 生活防衛資金が不足した
- 投資を継続できなくなった
といった場合にのみ、プランの見直しを検討します。
FIREプランの進捗管理方法
最後に、このFIREプランをどのように管理していくかを整理します。
資産の見える化
資産形成では、定期的な振り返りが重要です。
本ブログでは、毎月の資産状況を記事として公開しています。
【30代サラリーマンの資産公開| FIREを目指す投資実績】
FIREは「計画」と「継続」がすべて
FIRE達成に必要なのは、
- 完璧な相場予想
- 高すぎる利回り
ではありません。
- 現実的な目標設定
- 無理のない投資ペース
- 継続できる仕組み
これらの積み重ねが、FIRE達成への現実的なルートだと考えています。

